前回の記事でざっくり書いていますが、今回は「歪みと故障」についてです。
「身体の歪み」と聞いても、認識レベルは人それぞれです。
「そんなのカンケーねぇ、そんなのカンケーねぇ」
という人もいれば、「そりゃスポーツ云々以前に、身体が歪んでたらダメに決まってるよね」という人もいると思います。
スポーツ選手の方は、整体やカイロプラクティック、鍼灸治療院で、整体やカイロプラクティック施術ができる先生に身体を預けている方も多いと思います。
勿論僕のところにもスポーツ選手は来ますし、今までも沢山の選手が来ました。
中には故障をしてから初めて来る方もいますし、予防のためにと来られる方もいます。
考え方は人それぞれなので良いのですが、やはり最低限の自己管理、ここでいうところの「歪み」、自分の悪いところやクセは把握するべきです。
特に、長く現役を続けたいと思っている方や、どんどん上を目指す方や(プロ)、我が子にスポーツを頑張らせている方は、大事になってくると思います(歪みチェック方法は前回の記事をご覧下さい)。
僕のように、故障で大好きなスポーツを辞めなきゃいけなくなるというのは本当に辛いことですから、我が子にはそうさせないように、最低限の管理はしてあげたいです(我が子に対する勝手な思いです)。
日々科学技術は進歩するも、未だに故障者は減りません。一昔前と比べても、スポーツ選手の練習量は全体的に減っていると思いますが(昔は精神ど根性論が根強くありましたから、とにかく練習、練習、練習でしたが、今は若干過保護な時代背景もあり、子供から大人まで全体的に練習量は減っています)、それでも故障者は後を絶ちません。
小学生、中学生で既に膝が痛い(オスグッド等も含めて)、腰が痛い、といった子供も昔も今も変わらずいます(スポーツ選手じゃなくてもいます)。
こういった「故障(身体の痛み)」を考えた時、一般的には子供、大人問わず「過度な練習」による痛みと認識されると思いますが、これは非常に大雑把な原因で、何も解決はされません。
外傷性(ケガ)を除く全ての痛みは、「歪み」が与える人体への影響について勉強された本当の専門家から見れば、単なる「過度な練習」のせいではなく、微々たる左右の歪みによって生じる、負担割合のアンバランスによるオーバーヒートであり、過度な練習が本質的な原因として生じる痛みではないという見方をします。
少し分かりにくい表現になってしまいましたが、要は、左右の脚にかかる負担割合が崩れれば崩れる程(歪みのこと)、左右どちらかに痛みが生じるのは必然。ということで、均等に体重がかけられていれば(歪みがなければ)、両方の膝なり腰を同じように痛めるのが自然ということ。どちらかの膝や腰だけを痛めるのは、そもそもアンバランスがあるからであって(あくまで基本的な考え方です)、「過度な練習」をするからではありません。
現代常識のように、「過度な練習」で全ての痛み、故障を片付けてしまうのは、あまりにも大雑把過ぎで、「では何故貴方だけが故障し、同じように練習している違う方は何故故障しないのか」といった大きな疑問が、ポッカリと穴が空いたまま解決されません。
(フルマラソンを走っていても、若い子が膝を痛めてリタイアする反面、年配の方がどこも痛めることなく完走してしまうという現実が当たり前にあります。
これをどう説明するでしょうか?)
この「過度な練習(使い過ぎ)」というある意味都合の良い言葉で逃げてきたのが今まで、いや、今も続く医学界、スポーツ界であり、人体への認識レベルの低さの証拠にもなります。
そして、更に問題になるのが、この「歪み」を日本という国そのものがあまりにも軽視しているということと、整体やカイロプラクティックの看板を掲げている先生方のレベルにあまりにも開きがあるということ。
これらが重なり、「歪み」がスポーツ選手に限らず、あらゆる痛みに深く関係しているという事実があるにも関わらず、それに気付けない、軽視してしまう人が後を絶たず、結果、「故障」という問題に繋がります。
以上のことから、「歪み」はないに越したことはありません。ご自分で管理できないのなら、やはり近くの先生の力を借りるべきだし、その価値も十分にあると思います。
先生の人格までは保証しませんが(笑)、優れた技術、素晴らしい考え方を持った先生方は沢山おられます。
それは自分で探して見つけるしかありません。
とても面倒でお金もかかりますが、ぜひ良い先生、信頼できる先生を見つけて下さい。
それができない、やりたくない人は、自己管理ができるようにこのブログを有効活用して下さい(笑)。
又、スポーツ選手だけじゃなく、指導者、トレーナー、治療家の皆さんも考え方はいろいろあり、それぞれでお持ちかと思いますが参考までに読んでみて下さい。
スポーツ界全体を活性化、底上げするには「故障者を減らす」というのも大切です。
パフォーマンス向上と故障しない肉体は常にセットですので、この先も合わせて書いていきます。