イチロー選手についてですが、イチロー選手は40歳を過ぎた今でも、20代の頃と体型、運動能力が全くと言って良いほど変わらないそうです。
その背景には1つ、初動負荷トレーニングというものが大きく関係しているそうです。
イチロー選手がやっているトレーニングということで、有名になったトレーニング方法で、専用のマシンを使うのですが、一般的なトレーニングマシンとは全く違い、負荷が非常に軽く、筋力を強化するためのマシンではなく、どちらかというと柔軟性を高めながら筋力をつけていくという、筋力強化と柔軟性確保を同時に得られるトレーニング方法です。
何故、この初動負荷トレーニングが効果的なのか、又、その原理を理解することによって自分でできるトレーニング方法について、持論を書いてみます。
まず、以前にも書いていますが、人体は様々な筋肉の連動によって複雑な動きを可能にしており、筋肉というのはゴムのように伸び縮みしますから、スポーツパフォーマンスを高めようと思えば、あらゆる筋肉が連動することを前提とした柔軟性向上と筋力強化が大前提になります。
しかし、この大前提が抜けてしまっているのが常識になっています。
例えば、走るという動作を強化するために、太ももの筋力を単体で筋トレ、ウェートをやるのが普通ですが、実際は走るという動作は足の指、足首の底屈という地面を蹴る力から始まり、その蹴った力を太もも前面の筋肉にロスなく移動させ、更に太もも前面の筋肉の力を上乗せさせ、脚を前に出し、その繰り返しで速く走ります。
ということは、速く走るためには太ももの筋力強化ばかりしていてはダメで、足首や指の蹴り上げの力や(足底筋やふくらはぎ)、その柔軟性と、太ももの連動性が必要になります。
つまりは走るという動作を1コマ1コマ区切って各々の筋力を単体で強化するのではなく、繋がった動きとして連動させた練習が必要になるわけです。
その一部を可能にしたのが初動負荷トレーニングのマシンです。
時間がないので詳しくは次回書きます。