2016年04月28日

メンタルは鍛えるつもりで鍛えない!雑談です。

野球選手だろうが陸上選手だろうが柔道家だろうが、なんだってスポーツ選手は同じです。

練習の質と量がものを言います。

弱いメンタルさえ強くします。

それはくつがえしようのない事実です。


今日は雑談がてらメンタルについて僕の話を書きます。

今でもよく覚えているのですが、僕の中学の時の野球部の仲間にこんな奴がいました。

「スーパー二重人格者、A君!」

このA君は、普段の学校生活では、いつも笑顔で穏やかで典型的な優しい奴なんですが、いざ野球のことになると、目の色どころか、態度、口調までガラリと変わり、まるで想像もつかない別人になってしまうのです。


1学年で30人近くの野球部員がおり、いろいろな奴がいましたが、このA君は、当時キャプテンだった僕にとっては、非常に頼もしい存在であり、又、怖い存在でもありました。


1学年でこれだけの部員がいると、どうしてもいつもベンチ入りできない奴も出てきてしまいます。そういった部員も含めて全員が一致団結して野球をやりたい、やってほしいとキャプテンとしての熱い思いがありましたから(いい奴なんで)、部員皆の様子を見ながら普段から練習をしていたわけです。が、どうしても練習中にふざける奴やいい加減にやる奴が出てきます。

そういった時にはキャプテンとして声を掛けたり、時には厳しくするわけですが、キャプテンがあまり怒ってばかりではチームの一体感に欠けてしまうので、バランス良く注意をするわけです。


しかし、このA君は、直ぐにシビレを切らし僕に変わって怒鳴ります。


「おーっぃ!やる気ねぇならさっさと帰れや!練習の邪魔だっ!」

物凄い勢いで罵声を浴びせます。

A君が罵声を浴びせると、物凄い迫力でひたすら怖いのです。誰も逆らえません。

勿論A君は野球も上手で、1つ上の先輩達の代の時から一緒に外野でレギュラーとして出場していました。が、このA君、後輩には何にも言わないのですが、先輩には容赦しないのです。

試合中にエラーをする先輩に対して、「おぃ!今の取れるだろ!しっかり取れ!」、とハッキリ言いますし、主力メンバーだろうが何だろうが、「おぃ!ショート声出てねぇぞっ!」と声を掛けたり罵声を浴びせます(A君はセンターで僕はライトでしたので、セカンドとショートの先輩は良くA君に怒られていました)。


一見偉そうに見えますが、誰もそんなA君を嫌いにはなりませんし、むしろ一番先輩に気に入られていたのはA君でした。


何故なら、誰よりも野球が好きなのが伝わり、野球にひたすら真面目で、純粋なのを先輩も知っており、野球が終わるといつものニコニコ笑顔の明るくて優しいA君も皆知っているからです。


この普段と野球をやっている時のA君のギャップは、勿論野球部員にしかわかりません。

そんなA君に助けられながら、おかげで一体感強く一致団結でそれなりに強いチームになりました(僕らの代は)。

さて、そんな野球に対しては超スパルタ的なA君の口癖は、「気合い入れろ!」と、「もっと声出せ!」でした。

勿論、このA君にビビりながら野球をやっていた部員もいましたが、A君はひたすら精神的に自分も周りも追い込みながら練習させていました。


しかし、A君はアメとムチの使い方を中学生ながら熟知していたのか上手で、何故か試合中はあまりムチを打たないのです。

むしろアメを与えるのです。

先輩達には試合中も厳しかったですが、僕らの代になった時は、試合中のA君の声の掛け方、口調はいつもの普段のA君のように優しいのです。


練習では散々精神的追い込みをかけて練習しているおかげで、試合は何故か皆伸び伸びやれているのです(A君優しいので)。


本当に練習中のA君は口調もキツイですし、皆A君に怒られまいと、死にもの狂いで練習してましたから、皆練習より試合がやりたくてやりたくて仕方ない状態でした。

練習ではチームメートを一切誉めないA君ですが、試合の時には驚くほど誉めます。

練習中にA君に罵声を浴びせられていた奴ほど、何故か試合は伸び伸びやって結果も出ていました。


試合で打てなかったらどうしよう、とか、エラーしたらどうしよう、とか、そんな悲観的な考え方はなく、活躍したらA君が喜ぶし誉めてくれる。

中学生というのは本当に純粋、ましてや皆野球小僧でしたから、野球が全て、みたいな感じでしたから、A君に誉められるのは快感だったようです。


チャンスで自分に打席が来ると、嬉しくてワクワクして仕方なかったですが、逆に力が入ってしまうこともありますが、そういう時にすかさずベンチからA君が一言放ちます。


「力入り過ぎだぞっ!」


何故でしょう?ドンピシャなんですよね。何かいつもと違って力が抜けないって思うと同時に、A君からの掛け声。


何故わかる?


リトルリーグで鍛え上げられた技術とメンタルには絶対的な自信がありましたから、誰よりもパフォーマンスは発揮できていましたが、何故かA君にはいつもと違うのがわかるようです。

そして妙に落ち着くというか、肩の力が抜けるというか、これぞ魔法の一言。

元々メンタル的な強さには自信があった僕ですらそう思ったわけですから、他のメンバー達はよりそうだったでしょう。


さて、文章力が無くて申し訳ないですが、メンタルというものを鍛えたいのなら、徹底した練習、妥協のない練習、精神的に追い込みながらやる練習、これが一番手っ取り早いです。


よく古くさい精神論とバカにされますがバカにするのは結構なことですが、その努力をされてからバカにしてもらいたい。

脳科学の進歩によりどんどん脳のことが解明されてきたとは言え、全てを解明するのはまだまだ先のことですし、解明できてもメンタルを強くする方法なんてのは確立できません。

何故なら、性格、人間性の本質はそう簡単には変わらないからです。

心理学、脳科学を勉強してメンタル強化をするのは自由ですが、それで結果が出るなら練習いらなくなっちゃいます。


近年無くなりつつある、精神ど根性論、とっても大事ですよ(笑)。

その代わり、練習の質の向上がなければいけませんから、次回は具体的に野球選手の練習方法というか、どこに気を付けて練習するのか、を多分書きます。


絶対的な練習によって得られるものが「メンタルの強さ」です。


思い返しても凄い中学生でしたA君は。


因みにA君は今、自分が所属していた地元の少年野球チームのコーチをしていますが、自分の子供にだけ、周りの親御さんがドン引きするくらいのスパルタだそうで、有名とのことです(笑)。


どんなスポーツであれ、試合は伸び伸びやるに越したことはありません。そのためには、練習はおもいっきり追い込んでキツイ練習をするが一番です。

メンタルの強化などしなくとも、勝手に強化されていきますし、自然とコントロール方法を身に付けていきます。

この前提がクリアされてのメンタルトレーニングは効果的ですが、そもそもはイメトレと瞑想で十分足ります。


posted by やんたろう at 18:50 | Comment(0) | メンタルについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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